哀悼 作家 渡辺淳一氏

2014年4月30日、作家の渡辺淳一さんが
死去されたというニュースが流れました。

享年80才とのこと、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

2012年11月20日、私は渡辺氏と東京の講演会で
ご一緒する機会に恵まれ、一度だけお話することができました。

その時渡辺氏は「熟年世代の生き方」というテーマで講演されました。
杖をついて歩き、舞台裏では車いすに乗っていらっしゃいました。

テーマは老後の生き方についてですが、
もちろん渡辺氏独特のエッセンスも交えながら、

ユーモアあふれるお話しに会場はにぎわいました。
私も会場最前列でお話を伺いました。

ちなみに私は渡辺氏の前に、基調講演として
「中古住宅の見分け方」をお話しました。

第7回FRK 住まいと暮らしのセミナー

その時の渡辺氏の講演の「老後の生き方」のお話が
あまりにインパクトが強くて、

のちにオールアバウトでもその時お聞きした話を元に、
コラムを書かせていただきました。

家族それぞれの居場所つくり

定年退職後、夫婦で同じ空間にいたら落ち着かないし
ケンカの原因になるかもしれない。

家の中に夫婦それぞれのスペースを持ちましょう、
できたら退職前に準備を始めましょう、という内容です。


講演会終了後、楽屋裏で少しだけ一緒にお話しする時間がありました。
私が建築士だと知ると、ご自宅の話をされました。

家を建てるとき、設計士の言われるがままに2階にメインの居住空間を作ったら
今は2階に上がるのが大変で、不自由でしょうがない、と。

渡辺氏の友達たちも、自宅がバリアフリーになっておらず、
高齢になって苦労している人が多い、とおっしゃいました。

あの時、だれも老いの後の住まいのことを進言してくれなかったと、
悔やまれていました。

それを聞いて、私は
私が渡辺氏の自宅の設計をしたわけではありませんが、建築士として、
大変申し訳ないという思いを抱いたのを覚えています。


建築士でも、自分が老いるという経験をしていないと
気がつかないことかもしれません。

ですが、プロとして家を設計する以上、未経験だからでは
済まない問題だと思います。本当に申し訳なく思いました。

こうして私も貴重な勉強をさせていただきました。

いろいろな気付きをくださった作家の渡辺淳一さんに
心からご冥福をお祈り申し上げます。


画像


*その時いただいた渡辺淳一氏の著書です*

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック